横浜の下町の大問題児、仕出し弁当屋「うお時」の三代目若旦那のブログ。もう十分、アラフォーなのに毎日、始末書を書いてます。。
横濱うお時コミュニケーションボード
★ブログ移転しました。2016年6月以降の最新記事はこちら≫

2008年04月27日

転がる石のように

まぁ、ご存知のように、I luv Yokohamaな人なんですが・・・。
実は、中学~高校の頃、悩んでいたことがありまして。

というのも、自分が育った環境があまりにも他と違うんじゃないか・・・という事。
洋楽にアメ車、TVはアメリカのドラマ(マイアミバイスとか、俺がハマーだ、とか)。
そんなアメリカナイズされた家庭環境で、しかも、コテコテの横浜、下町育ち。

比較的(人によってはとんでもなく)自由で、自己責任を理解させた上での
放任主義的学校、しかもアメリカナイズされた学校に通っていても何か違う気がした。
自分が育った世界、あこがれた世界は、何処に行けばあるんだろう・・って。

で、そんな時に出会ったのが、この本。
景山民夫作、『転がる石のように』


この本は、放送作家だった景山氏が、初めてエッセイを雑誌に掲載し
それを編集し、書籍となった記念すべき本。

ストーリーは1969年、アメリカに憧れて育った主人公が、
本当の自分の世界を探しに、アメリカを放浪するというストーリー。

時代は違えども、本当に、共感できる部分が多かったと思う。
ちょっと前の日記(タイトルはNew kid in town)で書いた、
「町興しは外者(そともの)と馬鹿者にしかできない」の馬鹿者の原点がコレ。

多分、僕等は2代目のベビーブーマー世代で・・・。
両親は、当然、初代ベビーブーマー世代で・・・。
その両親が憧れたアメリカは、それこそ50’sのドラマみたいな世界
そしてそれは、ベースという箱庭をみた日本人が作り出した理想。

それを理解した時に、初めて、僕は「濱っ子」になりえたと思う。
どんなものでも興味を持ち、貪欲に吸収する。
そこから独自のものを考え、作り出していく。
今の僕のライフスタイルの基本となったものこそ、10代の葛藤と
この「転がる石のように」だったような気がする。

濱っ子の気質、此処にあり。
馬鹿者の原点、此処にあり。

しっかし、1st世代である両親には本当に感謝。
勉強は嫌いで、苦手だったけど、好き放題、いろんな事に興味を持てる環境と
影響を与えてくれたな・・・と。

僕の使命は、きっと、生まれながらにしての馬鹿者を
これから一人でも増やして、より横濱を良い街、らしい街にしていかなきゃって。
それが、僕の親孝行なのかな、きっと。
(まぁ、どこまで出来るか判りませんがね、Fufufu・・・笑)

宗教うんぬんかんぬんはともかくとして
10代で、景山民夫氏の本を読めたこと、そして学んだことは本当に
いっぱい。もっと評価されても良いはずなのにネ。

まぁ、人生だけは、「転がる石のように」なりたくはありませんが・・・。
横浜生まれの皆様、横浜が大好きな皆様、
ひょっとしたら絶版になってるかも知れませんが、是非、一度、読んでみてください。

濱っ子の心情が良く現れてる作品だと思いますので。

で、最後に、この本のタイトルにもなった、Bob Dylanの♪like a rolling stone♪を。


92年のライブ映像ですが・・・凄いです。

皆様、良いお休みをお過ごしくださいね。
good day!!

追記:
本当に、長文、散文になり・・・・お許しくださいね。  


Posted by 仕出し弁当「濱乃や」 at 10:24